異世界ピエロに恋した私。
8時の後半から飲み始め、現在の時刻は11時を上回っていた。
頭もふわふわしてきた事だし、そろそろ帰ろうとした時バーの扉が開いた。
扉の前には1人の男性が立っていた。

「あ、ハーグスぅ〜」

サマナがその男性に向かって手を振ると、その人はこちらに距離を詰めてきた。
そしてそのままサマナを抱き上げる。

「全く、こうなるまで飲むなよ」

「今日は飲みたい気分だったのよぉ〜」

「はいはい。
...ん?もしかして貴方、ミリアさんですか?」

「あの、はい」

返事をすると男性は、いつもお世話になってますとわざわざ頭を下げてきた。
大体予想はつく、この人はサマナの彼氏...いや旦那といった方がいいのか?
こちらこそ、とさらに返事をするとサマナの旦那は大金を出してそのままバーを出ていった。

「今のが、サマナさんの旦那さん?ですかね」

「多分そうだと思います。
あ、あと自分もそろそろ帰ります」

シュルーズさんに一礼した後、1人バーを出た。
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