異世界ピエロに恋した私。
「これ、私に?」

尋ねるとコクリと首を縦に振った。
再び鼻に視線を戻すと、手から花を受け取ろうと引っ張る。

スポッ

すると花と同時にピエロの腕が床に落ちた。
何が起こったのか理解出来ずに固まっていると、ピエロは大人しく落ちた腕を拾い取り付けた。

「ヒャハハハハ!!」

突然笑い出し始めるピエロ。
いきなりでびっくりした私は、恐怖以上に苛立ちが上回った。
拳に力を込め、そして...。

バゴッ!!

「驚かせんなこのバカピエロ!!」

ピエロの顔面を思い切り殴った。
勢いに任されるままピエロは後ろにぶっ倒れ、しばらく動かなくなった。
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