異世界ピエロに恋した私。
ニヤリと不気味な笑みを浮かべながら私を見つめるピエロにコクリと頷く。

「じゃあ簡単に話すとしよう。
ここは嬢ちゃんが住む世界とはまた違う別の世界...ように異世界ってやつだ」

「異世界...本当に存在するなんて」

「驚いたか!?」

「まぁ少しは」

「じゃあもう少し驚いた顔しろよ」

「うるさい。
で?続きを話してよ」

「わがままな嬢ちゃんだな。
続きっつってもこんぐらいしか話すことないぞ。
あ、あと1つ言い忘れてたことがあった」

人差し指をあげて、ニタニタとして近づいてくるピエロの顔をもう1発殴ってやろうとしたがやめておいた。

「この世界は"笑い"が全てなんだ」

「笑いが全て?
...それってどういう_」

バンッ!

言葉の続きで扉が乱雑に開く音が部屋に響いた。
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