異世界ピエロに恋した私。
私を部屋の外へ出そうとしているのが察せれた。

「Mr.カルルト、この子ちょっと借りるわね!」

女性はカルルトにそう伝えると、一気に力を込めて私を部屋から押しだした。
それから手を繋いだまま、私達は長い廊下を歩き続ける。
さすがにこのまま場所も知らずに進むのは野暮だと思い、聞いてみることにした。

「あの...えっと」

「ん?どうしたの〜?」

「一体何処に向かっているんでしょうか私達は?」

そんな驚くようなことは言ってないのに、びっくりした顔を向けられた。
だがすぐさま可愛らしい笑顔に戻る。

「貴方と私は見るからに服のサイズは同じそうだし、クローゼットに向かってたの!
そこになら沢山の服があるの!」

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