異世界ピエロに恋した私。
我儘なのかもしれないが、マーメイドラインのドレスが良いということで聞いてみることにした。

「あの、因みにマーメイドラインのドレスなんてありますか?」

「マーメイドライン?
あぁ!あまり着ないけど確かここら辺にあるわ!」

そう言うと沢山のドレスの海へと潜り込んだ。
ドレスとドレスの隙間から手を覗かせ、こっちに来てと合図を出された。
なるべく汚さまいとゆっくりと隙間に入り、女性の後を追う。

「あったあった!これよ!」

「わぁ」

今目にしている光景は何かの幻覚ではないかと疑うほどだった。
100着は余裕で超えていようマーメイドラインのドレスが、まるでドミノのように存在していたのだ。
自分は持って10着しかないドレスがこんな大量に。
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