異世界ピエロに恋した私。
また仕事か、と思ったのだがメイドが首を左右に動かしていた。
つまり違うというわけだ、じゃあ一体何でだ?

「Ms.ベッカリー様が貴方様の助手ということでこれを。
本日のお茶会で彼女様が、ふらめんこという聞いたことのない踊りを見せてくれるらしいので」

そういえばミリアが助手とか言ったな、俺が。
だから俺も見に来いというわけか。

「ありがたくいただくよメイドさん」

「はい。
詳細は中の手紙に書いてあるのでよろしくお願いします」

バタンと扉が閉まり、部屋は静まり返る。
リグナは俺の元まで走って来ては肩に乗っかり、どうしたのと聞いてきた。

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