異世界ピエロに恋した私。
「エントリー1番!」

早速お披露目ショーが始まる。
1番の奴はどうやらマジックでもするらしい、何でわかるかって言われたらそりゃ服装でだろ。
シルクハットに黒のスーツ、こりゃマジックする奴の格好だ。
顔は彫りが深く、いかにもモテ男という感じのオーラを出していた。

「エントリー1番のカルチュア・スリンプトンです。
私は皆様が笑顔になるような盛大なマジックを披露しようと思います」

「ほぉ...言うねぇ」

「いいだろうスリンプトン!」

カルチュアは指をパチンと鳴らし、それに反応するかのように会場中にポップな音楽が流れ始める。
音楽に合わせるように体を動かしたり、観客の奴らは手拍子をする。
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