私の彼氏は中学生です。
「スリーなんて決めて、生意気にかっこよかったよ」
「普通にかっこいいって言ってよ」
姉弟の掛け合いが面白くて笑みを漏らすと、洋くんが姉ちゃんの友達ですか?と声を掛けてくる。
予想してたよりも声は低い。
遠目で見ていた顔がすぐ目の前にある。
まっすぐ見つめてくる洋くんの瞳が私の鼓動をより一層早く掻き立てた。
どうして、なんて分かりきったことを自問自答してみる。
それでも、答えは出せず考えることをやめた。
「友達の美久です。よろしくね」
それでも表情を崩さないのは年上の意地。
「よろしくお願いします」
私の言葉に洋くんは笑って軽くお辞儀をする。
可愛い。
茶色が勝ったマッシュの髪から足元までさっと見る。
私より小さくて、ダボっとした服。
近くで見るとわかる、筋肉がついて引き締まった身体。
「あ、グランの新作シューズ」
目に留まったのは洋くんが手に持っている青いバスケシューズ。
「もしかして、バスケやってるんですか?」
「ううん、昔してたの。私もね、去年のデザインなら持ってるよ」
「じゃあ、お揃いだ!」
洋くんは私の手を掴み、ぶんぶんと嬉しそうに振る。
いきなりのスキンシップに一瞬目を見開いた。
掴まれた手が徐々に熱を持ち始めた時。
人差し指ですっと手の甲を撫でられた気がした。
きっと無意識に動いただけだと思うけど。
熱なんてものじゃない、もっとドロドロとした熱い何かが私の体を侵食したように思えた。
「もしもーし。あたしお腹空いたんだけど」
「そ、そうだね!」
「あたしたちこれからご飯食べに行くけど、洋は?」
「俺らもだよ。その後17時まで練習だから母さんに言っといて」
「わかった、じゃあねー」
「ばいばい、洋くん。あと、敬語じゃなくていいから」
「はっ…あ、うん!」
どうしよう。
すごくドキドキしてる。
離した手からじんわりと伝わる熱は私の心臓に多大な負荷を与えた。
うー、その笑顔は反則だ。
本当、可愛いな。
-----------------------
「相変わらずラブラブだね」
「も~何言ってんの。ただちょっとかっこいいなって思っただけ」
もじもじと照れながら、アイスティーを吸い上げるかほ。
「普通にかっこいいって言ってよ」
姉弟の掛け合いが面白くて笑みを漏らすと、洋くんが姉ちゃんの友達ですか?と声を掛けてくる。
予想してたよりも声は低い。
遠目で見ていた顔がすぐ目の前にある。
まっすぐ見つめてくる洋くんの瞳が私の鼓動をより一層早く掻き立てた。
どうして、なんて分かりきったことを自問自答してみる。
それでも、答えは出せず考えることをやめた。
「友達の美久です。よろしくね」
それでも表情を崩さないのは年上の意地。
「よろしくお願いします」
私の言葉に洋くんは笑って軽くお辞儀をする。
可愛い。
茶色が勝ったマッシュの髪から足元までさっと見る。
私より小さくて、ダボっとした服。
近くで見るとわかる、筋肉がついて引き締まった身体。
「あ、グランの新作シューズ」
目に留まったのは洋くんが手に持っている青いバスケシューズ。
「もしかして、バスケやってるんですか?」
「ううん、昔してたの。私もね、去年のデザインなら持ってるよ」
「じゃあ、お揃いだ!」
洋くんは私の手を掴み、ぶんぶんと嬉しそうに振る。
いきなりのスキンシップに一瞬目を見開いた。
掴まれた手が徐々に熱を持ち始めた時。
人差し指ですっと手の甲を撫でられた気がした。
きっと無意識に動いただけだと思うけど。
熱なんてものじゃない、もっとドロドロとした熱い何かが私の体を侵食したように思えた。
「もしもーし。あたしお腹空いたんだけど」
「そ、そうだね!」
「あたしたちこれからご飯食べに行くけど、洋は?」
「俺らもだよ。その後17時まで練習だから母さんに言っといて」
「わかった、じゃあねー」
「ばいばい、洋くん。あと、敬語じゃなくていいから」
「はっ…あ、うん!」
どうしよう。
すごくドキドキしてる。
離した手からじんわりと伝わる熱は私の心臓に多大な負荷を与えた。
うー、その笑顔は反則だ。
本当、可愛いな。
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「相変わらずラブラブだね」
「も~何言ってんの。ただちょっとかっこいいなって思っただけ」
もじもじと照れながら、アイスティーを吸い上げるかほ。