ずっと前から好きだから
chapter.3
隠された真実
「夏実!」
あたしを見つけ、笑顔で走ってくる匠。
「匠、わーなんか焼けた?」
「そんな数日で変わんねーよ」
「いーや、だいぶ焼けたよ!」
季節は夏。
明日がうちの高校の甲子園初戦で、全校応援のため今日兵庫入りしたところ。
で、野球部が宿泊しているホテルのロビーで匠を待ってたというわけ。
「なんか、数日でもお前に会わねーの変な感じするな」
「そうだね。毎日いるのが当たり前だったもんね」
家に帰っても匠がいないのは、寂しかったけど、練習を毎日頑張っている匠のことを知っていたから何も言うことはもちろんできなかった。
野球部が現地に出発してから実に10日が経っていた。
「そういえば、開会式みたか?」
「うん!テレビで見たよ!うちの高校のときに匠と柊をみうけてなんか嬉しかった!」
2日前に行われた開会式。
あたし達が現地に来れるのは試合の時だけだから、行進をしている匠と柊をテレビの前でこころちゃんと一緒に見守った。
格好よく行進をしているふたりをみて、なんだから鼻が高くなったもんだ。
あたしを見つけ、笑顔で走ってくる匠。
「匠、わーなんか焼けた?」
「そんな数日で変わんねーよ」
「いーや、だいぶ焼けたよ!」
季節は夏。
明日がうちの高校の甲子園初戦で、全校応援のため今日兵庫入りしたところ。
で、野球部が宿泊しているホテルのロビーで匠を待ってたというわけ。
「なんか、数日でもお前に会わねーの変な感じするな」
「そうだね。毎日いるのが当たり前だったもんね」
家に帰っても匠がいないのは、寂しかったけど、練習を毎日頑張っている匠のことを知っていたから何も言うことはもちろんできなかった。
野球部が現地に出発してから実に10日が経っていた。
「そういえば、開会式みたか?」
「うん!テレビで見たよ!うちの高校のときに匠と柊をみうけてなんか嬉しかった!」
2日前に行われた開会式。
あたし達が現地に来れるのは試合の時だけだから、行進をしている匠と柊をテレビの前でこころちゃんと一緒に見守った。
格好よく行進をしているふたりをみて、なんだから鼻が高くなったもんだ。