ずっと前から好きだから
「匠にLINEしたの?」
「うん。でも、既読になったけど、返事はないよ。まぁ試合前だしね」
「うん。そうだね。でも、なんて返したらいいか迷ってるかもしれないね」
「.......うん」
謝られたって、匠もどうしたらいいかなんてわからないだろう。
どうして、こうなってしまったのか。
匠に特別な感情をもってしまったことが原因なのだろうか。
あのまま何も変わらず、柊くんのことが好きなままでいればすべてが丸くおさまったのだろうか。
「そういえば、柊の様子がなんかおかしいって、陸人(りくと)が言ってる」
こころちゃんがスマホを見てそう言うのは、同じ野球部の陸人くんからそんなメッセージがきたのだろう。
「あ.......」
いろいろあって、忘れていたけど詩音さんが現れてから柊くんの様子はおかしかった。
そのまま、いったん柊くんを連れて匠が部屋に戻ったんだっけ。
あたしは、自分の存在がないものになった気がして、忘れていたけど柊くんに何があったんだろう。
「夏実、何か知ってるの?」
「うん。でも、既読になったけど、返事はないよ。まぁ試合前だしね」
「うん。そうだね。でも、なんて返したらいいか迷ってるかもしれないね」
「.......うん」
謝られたって、匠もどうしたらいいかなんてわからないだろう。
どうして、こうなってしまったのか。
匠に特別な感情をもってしまったことが原因なのだろうか。
あのまま何も変わらず、柊くんのことが好きなままでいればすべてが丸くおさまったのだろうか。
「そういえば、柊の様子がなんかおかしいって、陸人(りくと)が言ってる」
こころちゃんがスマホを見てそう言うのは、同じ野球部の陸人くんからそんなメッセージがきたのだろう。
「あ.......」
いろいろあって、忘れていたけど詩音さんが現れてから柊くんの様子はおかしかった。
そのまま、いったん柊くんを連れて匠が部屋に戻ったんだっけ。
あたしは、自分の存在がないものになった気がして、忘れていたけど柊くんに何があったんだろう。
「夏実、何か知ってるの?」