ずっと前から好きだから
あたしは小2まで匠と柊くんと一緒にいた記憶がある。
なのに、詩音さんの記憶はないのはどうしてなのだろう。
「といっても、あたしはあそこでのことはほとんど記憶にないんだけどね。自分の親のこともわからないし.......」
「え?」
「事故の後遺症で記憶があまりないの。施設の人から教えてもらった自分の名前と匠から聞いた過去の記憶と.......そのくらいしかないから、夏実ちゃんのことも覚えてなかったの。でも、仲良かったみたいだよ?」
「.......え」
あたしは、事故になんてあってないのに。
詩音さんの記憶が全然ない。
匠と柊くんのことは記憶にあるのに。
だから、柊くんのことずっと好きだったのに。
そういえば、3人で写ってる写真、1枚もなかった。
離れてからしばらく経って、探したけど1枚も見つからなかったんだよな。
もしかしたら、4人で映っていたのだろうか。
「夏実、こんなとこにいた。そろそろ行くよ」
こころちゃんが走ってきたのか、息を切らしてる。
なのに、詩音さんの記憶はないのはどうしてなのだろう。
「といっても、あたしはあそこでのことはほとんど記憶にないんだけどね。自分の親のこともわからないし.......」
「え?」
「事故の後遺症で記憶があまりないの。施設の人から教えてもらった自分の名前と匠から聞いた過去の記憶と.......そのくらいしかないから、夏実ちゃんのことも覚えてなかったの。でも、仲良かったみたいだよ?」
「.......え」
あたしは、事故になんてあってないのに。
詩音さんの記憶が全然ない。
匠と柊くんのことは記憶にあるのに。
だから、柊くんのことずっと好きだったのに。
そういえば、3人で写ってる写真、1枚もなかった。
離れてからしばらく経って、探したけど1枚も見つからなかったんだよな。
もしかしたら、4人で映っていたのだろうか。
「夏実、こんなとこにいた。そろそろ行くよ」
こころちゃんが走ってきたのか、息を切らしてる。