ずっと前から好きだから
「ひっ.......」
「しおん?」
竜崎に話しかけられた詩音の顔は明らかに青ざめていた。
「ねぇ、いったよね?しおんちゃんばかりたくみくんがかまうからみんながしおんちゃんのこときらいだって。でもね、こうしてほうかごあそぶならいみないの。だから、がっこうにきてよ」
「りゅうざき、おまえなんだよそれ!」
ずっと俺は不思議だった。
最初は楽しんでいた学校になぜ急に行かなくなったのか。
でも、決して詩音もその理由を言おうとはしなかった。
子供だった俺は、詩音が学校にいないことが最初は嫌で、なんでなのか何回も聞いたけど、その度に詩音の顔は歪んでいた。
「だって、ようちえんのころからたくみくんのことがすきなのに!」
「そんなの、しおんにはかんけいない!」
子供ながらに、俺のせいで詩音が学校に行けなくなったということに気がついて、それにいままで気づかなかったことが悔しかった。
「おいおい、そんな大声出してどしたー?」
そこにやってきた、その場に似合わない能天気そうな声。
「しおん?」
竜崎に話しかけられた詩音の顔は明らかに青ざめていた。
「ねぇ、いったよね?しおんちゃんばかりたくみくんがかまうからみんながしおんちゃんのこときらいだって。でもね、こうしてほうかごあそぶならいみないの。だから、がっこうにきてよ」
「りゅうざき、おまえなんだよそれ!」
ずっと俺は不思議だった。
最初は楽しんでいた学校になぜ急に行かなくなったのか。
でも、決して詩音もその理由を言おうとはしなかった。
子供だった俺は、詩音が学校にいないことが最初は嫌で、なんでなのか何回も聞いたけど、その度に詩音の顔は歪んでいた。
「だって、ようちえんのころからたくみくんのことがすきなのに!」
「そんなの、しおんにはかんけいない!」
子供ながらに、俺のせいで詩音が学校に行けなくなったということに気がついて、それにいままで気づかなかったことが悔しかった。
「おいおい、そんな大声出してどしたー?」
そこにやってきた、その場に似合わない能天気そうな声。