ずっと前から好きだから
「匠……」
「ことあるごとに、柊と夏実に見てもらいたかったなって言ってた」
「柊くんと……」
ずっとずっとふたりのこと、忘れたことなんかなかった。
ネットで結果を検索したりして、ふたりの活躍はいつもチェックしてた。
でも、実際に生でみたいって思いはいつもあった。
「だから、一緒なんだよ。お前と俺と柊と」
「……っ」
匠の言葉はいつから、こんなにあたしを安心させてくれるものになったのだろうか。
「あー、匠に先越された」
ボンッとベンチにカバンを置く音がして、そんな声が聞こえた。
「おお、柊」
ゆっくりとゆっくりと振りむいた。
昨日の一瞬なんかよりも、長く。
見えたその顔は、あたしがずっとずっと会いたいと願っていたその人の顔だった。
「しゅ……「あれ、クラスの子でもつれてきたのー?」
名前を呼ぼうとしたあたしの言葉は、柊くんの言葉によって引っ込んだ。
「え、柊?」
匠もビックリしてるようで、目を丸くしてる。
「ん?ほら、匠。投げろよ」
「ことあるごとに、柊と夏実に見てもらいたかったなって言ってた」
「柊くんと……」
ずっとずっとふたりのこと、忘れたことなんかなかった。
ネットで結果を検索したりして、ふたりの活躍はいつもチェックしてた。
でも、実際に生でみたいって思いはいつもあった。
「だから、一緒なんだよ。お前と俺と柊と」
「……っ」
匠の言葉はいつから、こんなにあたしを安心させてくれるものになったのだろうか。
「あー、匠に先越された」
ボンッとベンチにカバンを置く音がして、そんな声が聞こえた。
「おお、柊」
ゆっくりとゆっくりと振りむいた。
昨日の一瞬なんかよりも、長く。
見えたその顔は、あたしがずっとずっと会いたいと願っていたその人の顔だった。
「しゅ……「あれ、クラスの子でもつれてきたのー?」
名前を呼ぼうとしたあたしの言葉は、柊くんの言葉によって引っ込んだ。
「え、柊?」
匠もビックリしてるようで、目を丸くしてる。
「ん?ほら、匠。投げろよ」