ずっと前から好きだから
──ガチャ



こころちゃんとお菓子を食べながら話していると、部屋のドアが開く。



「お、なんだこころ来てたのか」



見たことのない人が目を丸くしてたっていた。
ネクタイは、緑だから3年生のようだ。



「零(れい)!」



こころちゃんのが恋する表情になった気がする。



「邪魔したな」



あたしに一瞬目をやって、すぐに出ていこうとする零さん。



「え、帰っちゃうの?」


「ちょっと寝ようとしただけだし。またくるわー」



ヒラヒラと手をふって、部屋のドアをしめる。



「こころちゃんは今の人が好きなんだね?」


「え!?なっ.......!?」



あたしの言葉に普段は見せないような表情をみせるこころちゃん。



「いままではあたしの話ばかり聞いてもらってたし、こころちゃんの話もこれからはたくさん聞きたいな」



友達を作ることが苦手だったあたしに、友達という存在を与えてくれたこころちゃん。
あたしは、そんなこころちゃんのことが大好きだ。



「詩音.......」



あたしことをちゃんと名前で呼んでくれる。

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