ずっと前から好きだから
「しゅーう!」
匠と柊の本気のキャッチボールを眺めて30分。
少し上の方からそんな声が聞こえる。
「は!?陽葵(ひまり)!?」
聞こえてきた声にキャッチボールの手をとめて、グラウンドの上の草むらを見る。
「へへ、来ちゃった」
「来ちゃったじゃねーだろ。部活には来んなって言ったためろーが」
草むらから降りてくる、女の子に近づいて、その手を取って降りてくる。
「だって、違う学校になっちゃったんだもん。柊は部活ばかりだからなかなか会えないじゃん。あ、匠だ!」
グラウンドにたどり着いた彼女は匠を見つけて手を振っている。
「おう、陽葵」
彼女にそう言ったあと、苦笑いをしながらあたしを見る。
「匠の友達の横ででも静かにみてろよ。そのうち先輩達も来るんだから」
ボンッと少し乱暴に、でも優しい顔をして彼女の頭を撫でて匠とのキャッチボールに戻る。
「はじめまして、原木陽葵(はらきひまり)です!」
セミロングの黒髪をふわっと揺らして、あたしにニコッと笑う。
匠と柊の本気のキャッチボールを眺めて30分。
少し上の方からそんな声が聞こえる。
「は!?陽葵(ひまり)!?」
聞こえてきた声にキャッチボールの手をとめて、グラウンドの上の草むらを見る。
「へへ、来ちゃった」
「来ちゃったじゃねーだろ。部活には来んなって言ったためろーが」
草むらから降りてくる、女の子に近づいて、その手を取って降りてくる。
「だって、違う学校になっちゃったんだもん。柊は部活ばかりだからなかなか会えないじゃん。あ、匠だ!」
グラウンドにたどり着いた彼女は匠を見つけて手を振っている。
「おう、陽葵」
彼女にそう言ったあと、苦笑いをしながらあたしを見る。
「匠の友達の横ででも静かにみてろよ。そのうち先輩達も来るんだから」
ボンッと少し乱暴に、でも優しい顔をして彼女の頭を撫でて匠とのキャッチボールに戻る。
「はじめまして、原木陽葵(はらきひまり)です!」
セミロングの黒髪をふわっと揺らして、あたしにニコッと笑う。