100日間、あふれるほどの「好き」を教えてくれたきみへ
胸の中に押し込んでいた言葉が、喉の先まで上がってくる。ずっと言いたくても言えなかったこと。
言えば海月は自分を責める。
でも、言わずにはいれない。
「……なんでお前なんだろうな」
声の震えを、もう隠せなかった。それと同時に海月の前では絶対に見せないと誓っていた涙がぼろぼろと溢れはじめる。
「世の中に色んな人間がいて、自分で命を捨てるヤツだって数えきれないほどいるのに、なんでお前なんだろうな。なんで、海月なんだろうな……っ」
いなくなることを想像しただけで、こんなにも底知れない悲しみが襲ってくるっていうのに……。
本当に海月がいなくなってしまったら、俺はどうすればいい?
「俺の寿命を半分やる。だから死ぬな。俺を置いて死なないで……海月」
弱さをむき出しにした俺を、海月はただ黙って抱きしめてくれた。
俺は長い時間、ずっとずっと、海月の胸で泣いた。