Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
ガリ。
そっと颯人の耳に噛みついた。
「…螢、やめろって!」
ふわっと、またあの甘い香り。
少し、イラついた。
「……お前俺のこと甘く見てるみたいだから言っとくけど……」
背中に回した腕にギュッと力を込め、さらに強く抱き締め、俺は颯人の耳に低く囁いた。
「俺は…お前のこと、めちゃくちゃにしてやりたいくらい好き。お前のその笑顔一つでイケるくらい好き。わかるか?……そういう対象として見れるくらい好きなわけ」
唇から零れ落ちる本音が止められなかった。
ボロボロと零れて行く言葉たち。
颯人の耳に注ぎ込んだ。