Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


学校へ来ても誰とも話さない日が続いていたある日。


授業中に携帯電話が震えた。


メール?


教師の目を盗み、画面を見れば、それは目の前の席に座っている林からだった。


[放課後話がある、屋上に来いよ]


ただそれだけの短い内容だった。


…屋上、か。


俺は返信もせずにケータイのフラップを閉じて、相変わらず淋しい中庭の風景を窓から眺めることにした。





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