Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
俺と同じように隣に座り込んだ林は言葉を続けた。
「俺は別に気にしないけど、そういうの。ま、俺は女が好きだよ?あのや~らか~い胸がなきゃタつもんもタたないしぃ~」
ふざけた調子で言い、ケラケラ笑う横顔を見て、思わず俺も笑ってしまった。
「…ふはっ、お前最低だな…胸がありゃいいのかよ?」
「まぁ女の子はみんな可愛いからね~、俺は来るもの拒まないし」
「マジ最悪だよお前、そのうち刺されんじゃねぇか?」
「だ~い丈夫、その辺抜かりなくフォローしてっから。それより螢だよ螢。ね、お前マジで七瀬押し倒したの?」
ズバリ単刀直入な言葉で林は訊いてきた。
あまりの直接的な問いに俺は目を丸くして、目の前のヘラヘラした二枚目が台無しな林の顔を見つめた。