Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
「…少しは遠慮して訊いたらどうだよ…」
呆れて俺は頭をポリポリと掻いた。溜め息を短く吐いてみれば、林は俺の肩に手を回して顔を寄せてきた。
「いいだろ~親友くらいには打ち明けろよ~」
「いつからお前が俺の親友になったんだ?」
「ん~?今?」
なんだよそれ、と笑いを漏らしながらも、俺は肩に回された腕の感触を嬉しいと思っていた。
「ふふっ、今からかよ…随分と年季の入った親友だな」
「だろー?俺は螢のこと大好きだぜ~!」
バシバシと強い力で肩を叩かれる。
「いってぇ…、てか大好きとか気持ちワリぃからやめろ」
「はは!やっぱ七瀬じゃなきゃだめ?で?ホントのとこどうなわけ?ヤッちゃったの?」
ニヤニヤと笑う林の顔に、俺は即答する。