Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
「なぁ~、茜、お前今さ七瀬と付き合ってんの?」
「…それが何よ?あんたに関係ないじゃない」
「関係あるんだよねぇ~、そ、れ、が」
俺たちからは二人の姿は見えない。彼らの表情が見たかった。
「なにがどう関係あるのよ?」
少し、苛立った茜の声が答えると、林が軽い口調でそれに返す。
「いやぁ、俺最近よくお前のこと見かけんのよ。でさ、やっぱり茜ってかっわい~なぁ、なんて思ったの」
「…何が、言いたいの?」
「だからねぇ、もっかい俺と付き合わない?」
………?!!
何言ってんだあいつ?!
有り得ない発言に俺は耳を疑った。