Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
「……っ颯人!!?なんで…?」
颯人と俺が、茜たちの前に姿を見せた瞬間、彼女は大きな目を更に丸くして、俺たちを見つめた。
「俺が呼んどいたー」
悪びれもせずに言う林が、ちらりと俺に視線を向けてニッと笑みを浮かべる。
「茜がぁ、あんまりにひでぇことしってっからさ、黙って見てらんなくて」
にんまりと笑ってそう告げる林に、茜は鋭い視線を向けた。
「騙したのね?!最低!!」
……最低?
その茜の言葉に俺はカッと頭に血が上った。
我慢できずに、口を開いてしまった。
「誰が最低だって?!一番最低なのは、てめぇだろ?!」