Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


茜はキッと林を睨んでから、再び颯人に視線を向けた。


「颯人、そんなにこの秋川って子がお気に入りなら好きにしたら?!もうあなたなんか用済みだわ!」


最低な言葉を投げつける茜に、颯人は冷めた視線を向けていた。


「……ちょうどいい、俺も君に言おうと思ってたよ、別れようってね」


そう言って少しだけ微笑んだ颯人の顔は、冷たい声とは裏腹にどこか寂しげで悲しげだった。


それを見た瞬間、あぁやっぱり颯人は茜のことがすごく好きだったんだ。
そう感じた。


……そのことがギュッと俺の胸を締め付けた。






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