Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
「どうしたら……?んなの俺に訊かれてもさぁ……」
あれから数日後。ボソッと教室の机で頬杖ついて呟いた俺。そしてそれを興味津々で聞いてる林。
「駄目だな螢~、そういう場合はもうガバッと抱き締めて、ブチュ~と一発かまして、“俺に黙ってついてこいよ”って言うとこだろぉ!」
「……馬鹿かお前?んなこと出来るかよ!」
呆れ顔で俺は林を睨みつけた。
そんな馬鹿なことしたら逆効果だろ…。
俺はぼんやりあの時の颯人の様子を思い出す。
逆光の中、あいつはどんな顔してた?困ったような切ないような…そんな表情だったような気がした。
結局答えられなくて、うやむやにしてしまったけれど、颯人はどんな答えを期待してたんだろう?
それが気になって仕方なかった。