Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
「そんなに気になるなら訊けばいいんだよ、男だろ~!?もう一回当たって砕けろだ!」
「…砕けたくは、ないんだけどな……」
苦笑いで答えながら、今日の放課後、颯人を呼び出してみようと考えていた。
その時にはっきりとさせよう。
少しでも望みがあるのなら、俺は……。
「螢、少なくとも七瀬はお前のこと嫌ってないんだろ?」
「あぁ…」
「だったら多少強引でもいいから、押してけよ!自分の方に振り向かせてやる!って気でいけよ!」
そう言って林は熱弁した。
「……そんなアツい奴だっけ、お前…?」
あまりの力の入りように驚いた俺はそう呟いてしまった。
すると林は、う~んと首を捻って苦笑い。
「何でかわかんねぇけど、螢見てると応援したくなるんだよな~。とにかく!やれることはやってみろ!それでもダメだったら俺様が慰めてやっから!」
「あぁ…頼むよ…」