Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
「…あっ!!」
その液晶画面を見て、俺は声をあげていた。
それはいつかの、俺が颯人にキスした時の画像だった……。
瞬間、俺の身体の温度がすうっと下がった。
……と、感じたけど。
目の前の颯人がふわりとした笑顔に表情を変えた。
しかもくすくすと笑い出す。
……え?
理解出来ずに目を丸くする俺に、目の前の颯人は笑いながら口を開く。
「ふはっ、ったく螢は本当に騙されやすいな…」
「なっ…!?からかったのかよ!?」
真っ赤になっているだろう俺の顔を見て、颯人はますます笑い出す。
……マジ、悪魔だ、コイツ。
そんなことを本気で思った。