Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


考えこんでいたかと思えば、颯人はぼそりと呟き俺の手からペットボトルを奪っていた。


「な…っ!?お前なに人の……」


「いいだろ、減るもんじゃなし」


「減ってんだろうが!」


「はいはい、返すから」


一口それを飲んだ後、くすくす笑いながらボトルを差し出した颯人から、それを受け取り、口へ運ぶ。


その瞬間。


「間接キスだな」


「……っっ!?」


「わっ!ちょっと、螢!噴き出すなよっっ!」


誰のせいだよ!


思わずむせてしまった俺は、心の中で叫んでいた。





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