Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


ガンッ!!


いきなりドアが開けられて俺の額に直撃した。


「いってぇ……」


「うわ!悪い、螢!!大丈夫か?!」


目の前にいたのは颯人だった。


あまりの痛さにしゃがみ込んでしまった俺に驚いて、颯人もその場でかがみ込んで俺に手を伸ばした。


スッとその手が差し出され、額に触れた途端。


「……っ!!」


うわっ!なんだよこれ?!


自分でも驚くほどに鼓動が速くなるのを感じた。


顔が熱い。手が震える。頭がクラクラする…。


顔が上げられない。


颯人の手のひらの冷たさがすごく心地よく感じた。


神経がその手の触れてる場所だけに存在してるみたいだ。


「…マジで大丈夫か、螢?」


なかなか顔を上げない俺を覗き込んできた颯人。



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