Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
「螢?」
颯人の戸惑った声が背後から聞こえる。
けど、そんなことより……。
今、俺は何を考えた?!
颯人に…キス!?
馬鹿な……。
だけど頭に浮かぶのは、先程の颯人の間近に見た顔、瞳、……微かに開いた唇…。
「おい、螢?」
颯人が背後に来て肩に軽く手を触れた。
ゾクリ。
電気が走ったかのように肌が粟立った。
「やめろっ……!」
その瞬間、俺は颯人の手を振り払っていた……。