Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


頬に颯人の柔らかい髪がさらさらとあたって、気持ちいい。


暖かい。
颯人の体温が伝わってきた。


その暖かさを手放したくなくて、思わず腕に力が入る。


「ちょっ、螢!…はな、せよっ!!」


颯人の両手が俺の胸を押し返した。


その瞬間。


ひやり。


二人の間を冷えた風が通り抜けた…。








< 37 / 202 >

この作品をシェア

pagetop