Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
俺の首から手を離した颯人。
その顔に冷酷な笑みを浮かべた。これまでに見たことのないような…。
そして、聞いたことのない冷たい声音で言い放った。
「誰が男相手にキスなんて。反吐が出るね」
吐き捨てられた言葉が、鋭いナイフのように俺の胸に突き刺さった。
颯人はなおも話し続ける。
…聞きたくない。
そう思っても、彼の声は俺の耳に入ってくる。
「二度と俺に触るな。お前に触れられただけで、鳥肌が立つ」
あぁ…なんだこれ。視界が揺れる。
颯人の顔が、まともに見れない…めまいがする。