Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


羞恥心と、憤りと、情けなさと……あらゆる感情が胸の中を渦巻いて、目が回りそうだった。


…あぁ、なんなんだ俺?


何してんだよ?


「当たり前だ。カラかう以外に何が?まさか少しでもその気になってたとでも?」


「な…っ!」


思わずカッと顔が熱くなった。


唇を歪めて笑う颯人は俺の顔を下から覗き込むように見上げ、スゥッと真顔になって、言った。





「まっぴらだ、男相手に欲情するヤツなんて。有り得ないね」







< 60 / 202 >

この作品をシェア

pagetop