Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
――颯人の後ろ姿が、公園の外へ消えるまで、俺は何も言えずに…立ち尽くしているしか出来なかった。
――まっぴらだ……有り得ない……
颯人の言葉が繰り返し耳の奥で響いて…。
俺を、軽蔑するような視線が、目に焼き付いて…。
さっきまで熱く高ぶっていた体の内側が、急速に冷たく、ココロが凍っていくように感じられた。
――ふと気付けば辺りの景色は暗く沈んでいて。
夜の公園で一人、俺は佇んでいた。
…カラスも、いねぇし。
ふっと笑いが口元からもれた。