Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
くつくつと笑いがこみ上げてきて、俺はたった一人、ベンチに腰を下ろし笑い続けた。
コツン。
靴の先に固いものが当たった。
俺は無表情でそれを取り上げる。それは、冷たく冷え切ったレモンティー……。
「……くくっ、なんか…こいつも俺みてぇだな……」
さっきまで熱くて触れれば暖かい温もりをくれたのに、今じゃ冷えて忘れられたペットボトルのレモンティー……。
「あ~~最悪……立ち直れねぇよこれ……」
弱々しく、溜め息とともに呟いてペットボトルの蓋をひねる。
もうすっかり温かみのなくなったそれを一口、飲み込んだ。
「まず………」