Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


ベンチにもたれて夜空を見上げた。


そこにあるのは暗闇で瞬く小さな星と、街灯に照らされぼんやりと影を見せる木々の梢だけ……。


やり切れない想いで、深い、深い溜め息を吐き出した俺の息が。


白く舞って、揺れて、暗闇に溶けた……。









「……颯人……許さねぇ…」









小さな呟きが俺の口から零れ落ちた――――









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