Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
毎日の授業がつまらなくて、いつも青い空を眺める毎日に、正直嫌気がさしていた。
「な~んか、どっか行っちゃいてぇなぁ……」
ポツリと呟いた俺の言葉を耳にしたのか、メールを打ってた林が顔を上げた。
「え?螢も行く気になった?」
勘違いしてるし…。
「そういう行きたいじゃねえし…」
「あん?意味わかんねぇ、螢が来ると女が来る確率あがるんだけど」
「知らん、女めんどくせぇし」
冷たく返して、俺は椅子から立ち上がった。
「なに?サボるの?」
「あぁ。じゃあな」
鞄を手に教室のドアをくぐり抜け、薄暗い廊下へ。