Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


玄関先で、一体何をしてんだ俺は…。


そんなこと思いながらも、颯人を押さえつける力を緩めることはせず、目の前にある綺麗な顔を睨みつける。


触れられるのも嫌な相手に組み敷かれてるにもかかわらず、颯人の顔からは微笑が消えることはない。


「……何、笑ってんだよ」


低い声で俺が問い掛ければ、口元に笑みを浮かべたまま、颯人は答えた。


「別に……。それより手、痛いんだけど」


そう言って颯人は俺の手の下にある腕を少しだけ動かした。


「片手だけでも離してよ。別に逃げやしないから」





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