Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


無表情を装って、俺はゆっくりと右手を動かした。


颯人の首筋に。


指先が触れる皮膚にトクトクと流れる血管の感触。暖かい。


……このまま、首を締めてやろうか?


そんな考えがよぎった。


いいかもしれない。
苦しさに顔を歪める颯人の顔を……見てみたい。


そんな愚かなことを考えた。


無意識に、指先に力を込めていた。


「ぅ……っ……」


颯人の眉が苦しげに歪む。




―――――…っ!




その刹那。


衝動が、抑えられなかった――――






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