Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
「……なぁ、こんなことして面白いか?」
笑い続ける颯人を見下ろしたまま、ポツリと呟いた。
「なんで……俺は、ただ……颯人のこと、が…好きなだけ、なのに。……なんでこんな……」
無性に悔しくて、悲しくて、やり切れなくて……。
目頭が熱くなった。
ジワリとこみ上げてくる嗚咽と、涙を、零れさせたくなくて、唇を思い切り噛んだ。
―――涙なんか、見せたくない…!
泣くのを我慢してる顔を見られないように、俺は颯人から離れ、立ち上がった。
背中を向けた。
その背に、颯人の声。
「……面白いね。すごく」