Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
心臓をぎゅっと締められたような感覚。
更に、追い討ちをかけるような颯人の言葉。
「泣くほど傷ついた?ふふっ、そんなに俺のことが好き?」
そう言いながら背後で颯人が立ち上がる気配がした。
「残念だよね。俺は………男に好かれたって嬉しくもなんともない。むしろ…寒気がする」
「……っ、…」
何か言葉を言ってやりたかった。
でも、喉から声がうまく出せなかった。
ただ、涙だけが一筋、頬を伝って。
落ちた。