Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


「大丈夫!ちょっと強く頭を打っちゃっただけだよ。たんこぶもできてるし、そのうち目が覚めるでしょ」


保健室に行くと、そう言って校医の先生はあっけらかんと笑った。


……良かった。


ホッとして溜め息を一つ。


「君も肘怪我してるよね?消毒しとこうか?」


「いえ、これくらい大丈夫です。……あの、目が覚めるまでついててもいいですか?」


「ん、いいよ。じゃあ私は七瀬くんの担任の先生にこのこと伝えてくるから。何かあったら呼びに来てね」


「はい」


白衣を着たまま出て行く校医の後ろ姿を、ぼんやりと見送った後。
俺は再び深い溜め息をついた。




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