Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~


……これで本当に、本当に最後にしよう。


髪から指を離して、俺はそのまま颯人の頬に触れた。


ひやりと冷たい皮膚の感触。滑らかな肌。


なんでこんなに綺麗な肌してんだ?


ふと、余計な事を考えてしまう。


唇だけで苦笑しながら、俺はゆっくりと颯人に覆いかぶさるように顔を近づけた……。










微かな、颯人の唇の柔らかい感触。


優しく、静かに。僅かに触れるだけの。


ささやかな、キス。








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