Forbidden Desire~秋風に舞う葉のように~
「え………?」
なにを言ってるんだ?
謝られる意味がわからない。
そんな思いが顔に出ていたのだろう、颯人はもう一度はっきり口にした。
「ごめん……今まで、全部」
俺の制服を未だ掴んだまま、颯人はベッドの上で頭を下げた。
謝られるなんて……少しも考えていなかった俺は、どうしたらいいかわからなくて。
「いや、あの……」
言葉が出てこない。
俺が何も言えずにただ戸惑っていると、颯人は掴んでいた制服をくいっ、と引っ張った。
「座ってよ」
言われるがまま、俺は再び椅子に座り直してしまった……。