覚悟はいいか!【完結しました】
ああ、神様
「また、ヤり逃げ?」
小学校からの親友である高瀬美幸の辛辣な言葉にグッと言葉が詰まる
反論できない
だって、私もそう思うから
昨日私は付き合っていた彼氏に振られた
理由はわからない
ただ、美幸の言う「ヤり逃げ」なんて言われるのは、その前に一度エッチしたから
これで何人目だろうか
そう、私は何故だかエッチをすると、すぐに振られてしまう
「あんた、なんか変な性癖でもあんの?」
「わからない……」
私のほうが知りたいよ
わかる前に振られてるんだもん、と言う言葉は言えなかった
小さなプライド
「優、あんた、自分が思ってる以上に良い女よ」
「ど、どうしたんですか?美幸さん」
「茶化さない!」
だって!急に誉めるんだもん!
でも、美幸の真面目な瞳に素直に「ごめん」と謝った
「スタイルはいいし、美人よね」
「いやいや、それは美幸でしょ?
いつも見られてるじゃない」
いつも、美幸と会うと男性の視線を感じる
今だってそう
チラチラと、こちらを見ている男性達
二人でいてると声を掛けられることも沢山ある
でも、絶対に乗らないのは美幸にはラブラブな彼氏がいるから
学生時代、まさに小学生の時からモテモテの美幸だけどなんと、彼とは高校からの付き合い
私もよく知ってる彼は同級生で美幸とは幼なじみ
昔からの恋心を成就させて、二人は高校一年生の終わりに晴れて付き合うことになった
お互いの気持ちを知っていた私がどれだけヤキモキしたことか
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