覚悟はいいか!【完結しました】
戻ってきた日々
「俺は今でもみのりは大事だし信頼してる
でも、優にしたことは俺が一生許さないよ」
誠さんは真っ直ぐにみのりさんを見ながら言葉を丁寧に繋げた
抱きついていたみのりさんの身体から力が抜けていくのがわかった
あぁ、この二人には二人にしかわからない気持ちがあるんだ
「優の事、この先も俺と一緒に守らねぇと、お前のことは幼なじみとは思わねぇ」
「誠………」
二人だけが知る
それは何だかもどかしくて、綺麗で………
ほんの少し妬けた
「いいの?私が傍にいて…………」
「お前が優を妹の様に大事にしてたのは嘘じゃないはずだ
優しい顔してたから………
それに、許す許さないは今お前のこと離さない優が決めることだ」
みのりさんが私を見てくる
それは、何度も感じた優しさ
「優ちゃん、私と友達になってくれる?」
私の涙腺は壊れた
みのりさん!
どうして、貴女はそんなに優しいの?
「当たり前です!私はそう思ってました!
いっぱい傷付けてごめんなさい!」
「何言ってるの!傷付けたのは私でしょ?
ごめんね」
「私です!」
「どうみても、誰が見ても私でしょ!」
こんな押し問答を止めたのは社長だった
パンパンと手を叩いて"こらこら"と呆れたように言って
私とみのりさんは笑いあった
良かった、笑えてる
みのりさん、いっぱい傷つけあってしまったけれど
やっぱり、私はみのりさんが大好きです!