覚悟はいいか!【完結しました】
番外編 親友のピンチ

何やらかした!





「美幸…………本気?」


いま、私は信じられない事態に遭遇していた
少し目を腫らしている美幸の表情は決してふざけている訳ではないのはよくわかっている


「美幸…………」


私はそっと美幸の手に触れた
ぎゅっと握っていた手は力が抜けて少し震える


「うちに来て?」

「え?」

「お願い、」

「優………ありがとう」


目尻に浮かぶ瞳に胸が痛む
何があったのだろうか………
私はもう一人の親友である"あいつ"が今の現状に発狂して無ければいいと祈った

美幸よりも厄介なのが、あいつだ


「でも、誠さんもいるでしょ?迷惑掛けれないよ」

「だめ!絶対、私のとこにいて!」

「優………」

「美幸…………私は二人の親友なんだよ
二人のためなら何でもする
誠さんだってわかってるから!
ちゃんと連絡するから!ね?」


美幸は「誠さんに先に連絡して、そうじゃないと…………
優の迷惑になるのは嫌」
何も迷惑なんかじゃない

美幸はホテルに泊まるなんて言ってたけど
そんなのあいつが許さない
私だって心配

私は頷いて、誠さんにメッセージを送った

"親友のピンチです
美幸がホテルに泊まるって言うのでうちに連れて帰ります
もし、迷惑であれば私も美幸と一緒にホテルに泊まります"

"ホテルなんてダメだ
隆也には俺が連絡してみるから
優は美幸ちゃんの傍にいて"


直ぐに返ってきた内容にホッとする



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