覚悟はいいか!【完結しました】
会った時から美幸に何かあったのだと気付いた
美幸も特に誤魔化す気もなかった様でさらっと言ったのだ
「隆也と別れる、結婚はなし」と
美幸と隆也が付き合ってどれくらいになるだろうか
長い期間には間違いないがその間別れ話は聞いたことがなかった
私は衝撃的過ぎて言葉が出なかった
瞬間に浮かんだのは美幸大好きっ子の隆也だ
隆也が了承したの?
美幸から言ったんだよね?
色んな事が頭の中を巡ったけど、ここで話は出来るはずは無くて来て早々に店を出た
「美幸、私は何があっても美幸と隆也のこと守るから
私にとっては二人とも親友なの
でも、今は美幸の事優先
まず、聞かせて?何があったの?」
とりあえず、隆也のことは誠さんに任せようと決めた
きっと、隆也の方がダメージ受けてるはず
でも、美幸は表に出さないだけで…………
「美幸?私には言えない?」
美幸は首を振りながら涙を堪えるように唇を噛み締めた
私はそっと触れて「傷になっちゃうよ」と言うと美幸の大きな瞳からは涙が溢れていった
「隆也のバカが何かした?」
「……………」
美幸大好きな隆也が何をしたのだろうか?
もしかして、浮気?
考えられないけど………
でも、それくらいしか思い付かない
「隆也、たぶん他に好きな人出来たと思う」
「へ?」
それはない!
大きな声が出そうになった
「会社の子………だと思う」
隆也…………あんた何やらかした!