覚悟はいいか!【完結しました】
「誠さんには私は荷が重いですよ」
「確かにな、お前みたいないい女に俺なんて似合わないのもわかってるよ」
「いやいや、そう言う意味じゃ
それに言ったでしょ?
私はエッチしたら逃げられるヤり逃げ常習犯だって」
彼は綺麗な瞳を更に大きく見せた
驚いた顔も綺麗だなんて
そして、やっぱり癖なのだろう困ったように頭を掻いた
昨日、ちゃんと伝えた
本気、なんて言う彼に腹が立った
私のそんな事情、彼には関係ないのに
「お前のそのヤり逃げ常習犯ってやつ?
それ、俺からしたら悔しくて仕方ねぇ
はっきり言ってお前を抱いた男殴り飛ばしてやりてぇ」
「え?」
「この先お前を抱くのは俺だけにしたい
お前とのセックスすげえ良かった
逃がしたくない
身体からなんて誠意ないのもわかってる」
「わ、私をまだ抱けるの?」
「は?当たり前だろ?正直今からでも抱きてぇよ
これでも我慢してんだからな」
ハラハラと涙が零れ落ちた
いつも、エッチをしたら振られてきた私
身体を重ねるのが怖かった
また、離れていくのかって
それでも、好きになってしまう
恋愛してしまう
大人の付き合いでプラトニックでいられないこともわかっているのに
「ゆ、優?わりぃ、今の言い方下品だったよな」
急に泣き出した私に慌てている
彼は悪くない
言葉にならない分、フルフルと頭を振って否定した
だって、嬉しかった
"次"があると言ってくれた彼に