覚悟はいいか!【完結しました】




「俺、美幸に会ったら絶対襲っちゃうから
妊娠初期ってセックスダメなんだろ?」

「え、に、妊娠?」

「う、うん………」


え?

いやいや、私は冷静になるように胸を押さえた

朝、美幸には月の物が来たからと、生理用品を渡したのはこの、私だ


「美幸がそう言ったの?」

「違うけど………吐き気って言うし………
俺、結婚決まってから歯止め効かなくて
その頃ずっと美幸に会ったら我慢できなくて、ほぼ毎日…………」



キャッと言わんばかりに恥ずかしそうに言う姿は乙女か!
ただの、美幸バカだ!


「隆也!」

「は、はい!」

「はっきり聞くわ!美幸からの誘いを断った日、女の人といた?」

「女?あ…………」

「そのあとも、同じ人と会った?」



隆也の顔が一気に青ざめた
心当たりあるって顔だ


「全部、ちゃんと話して」

「えっと…………」


隆也は順を追って話をしてくれた
誠さんも聞いてくれてて、話終わると私と誠さんは大きな溜め息を吐いた

ただの、誤解
良かった


「どうして、ちゃんと美幸に言わなかったの!
夫婦になるんでしょ?
私だっているでしょ!」


結局、それが仇となり美幸に誤解させて
別れるなんて話にまでさせたんだ
美幸をあんなに泣かせて


ようは、隆也のストーカー紛い
会社の人らしく、たまたま駅で会って最寄り駅がバレたらしい



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