覚悟はいいか!【完結しました】
嬉しかったけど、セフレと呼ばれる様な関係は私には無理だ
じゃあ、"普通の付き合い"って?て聞かれると答えられないけど
することは同じかもしれないけど
彼氏が居ないからと言って誰でも言い訳じゃない
毎回逃げられて、経験人数だけは増えていくのに経験数は少ない
2回目以降があったのは長く付き合った充くらいだ
彼のように女性に苦労しない人とどう付き合えば良いのかわからない
「誠さん、一人になんて絞れないでしょ?
モテるし
私はそれだけの関係にはなれないです」
「お前には変なとこ見られてるからな」
そう言えば、私はどうして彼とエッチしたんだろう?
会社の人とこんなこと………
面倒でしかない珍事だ
「女を抱けない」と言った彼の手が震えてたから?
その瞳が悲しく揺れてたから?
抱けない彼と
抱かれたら捨てられる私
知りたかったのだろうか?
そんな二人がどうなるのか?
わかってる、ちゃんと覚えてる
誘ったのは、私だ
「じゃあ、私を抱いてみます?」と
「色んな噂が飛び交ってんのは知ってる
でも、信じてもらえないかも知れないけど俺の事話していいか?」
真っ直ぐな瞳
正直、さっきから彼の瞳に囚われそうになっている
私の無言を肯定として受け取ってくれたようで
話始めた
「俺は欠陥品なんだ」
その瞳は悲しい色をしていた